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エンジンオイル添加剤EXシリーズについて

はじめに

エンジンオイル添加剤EXシリーズは、二硫化モリブデン系エンジンオイル添加剤で、弊社創業当時より35年以上長らく皆様にご愛顧いただいている製品のひとつです。
エンジンオイル添加剤EXシリーズをご利用になる前にぜひ御確認下さい。

エンジンオイル添加剤EXシリーズは、どんな製品?

エンジンオイルに添加するだけで、ピストンシリンダーに二硫化モリブデン被膜を形成し、エンジン内部各摺動部の金属摩擦・摩擦抵抗を低減し、燃費の改善・エンジン各部の劣化低減により、長寿 寿命化が期待できる製品です。
また、継続的に製品をご利用いただくことで、エンジン各部(主に金属摺動部)の劣化低減によりエンジン各部の長寿命化へつなげることが出来ます。

エンジン添加剤EXシリーズは、何からできている?

エンジンオイル添加剤EXシリーズは、高精製石油系炭化水素に、超微粒子の二硫化モリブデンを配合した製品です。独自の分散技術により、オイル中に二硫化モリブデンを配合しているので、二硫化モリブデンが沈殿したり凝固することがほとんどありません。

ミクロの二硫化モリブデンを配合

エンジンオイル添加剤EXシリーズは、平均粒径0.09μm、最大粒径1.26μmの超微粒子の二硫化モリブデンを配合しています。
ゆえに、エレメントのフィルターを詰まらせるなどの不具合の発生はありません。
[図-1 EXに配合される二硫化モリブデンの粒度分布]

エンジンオイルのバランスを崩してしまう化学物質は添加していません!

エンジンオイルは、ベースオイルである鉱物油もしくは化学合成油に、摩擦調整剤、対極圧添加剤、粘度安定剤、酸化防止剤、消泡剤など多数の化学物質が添加されており、エンジンオイルの性能は、それら化学物質の微妙なバランスにより成り立っています。
さらに、対極圧性、金属摩擦低減を向上させる為にエンジンオイルへ新たな化学物質を添加すると、そのバランスが崩れ、エンジンオイルの性能を低下させる恐れがあります。
エンジンオイル添加剤EXシリーズは、高精製鉱油に二硫化モリブデンを分散させた製品で、リン系、硫黄系、亜鉛系など反応型の化学物質を含有していないため、上記のような不具合の発生の心配はありません。
したがって、どのようなタイプのエンジンオイルに対しても相性が良く、ご使用いただくことで、金属摩擦・摩擦抵抗の低減が期待できます。

エンジンオイルに課せられた役割を助けます。
エンジンオイルの役割
潤滑 …シリンダー、ピストン、その他金属潤滑部分に油膜を形成し、潤滑します。
密閉 …シリンダー、ピストン間の密閉性を向上し、エンジン内燃焼時の燃焼効率を向上します。
洗浄 …金属表面に付着した鉄粉やスラッジなどの不純物を洗浄し、不純物による金属間の潤滑不良を低減します。
冷却 …燃焼や摩擦により発生する熱を低減、冷却します。
防錆 …金属表面に油膜を形成し、錆の発生を抑えます。
衝撃吸収 …ピストン、潤滑各部運動時の衝撃を吸収し、異音発生を低減します。
製品を使用することで、上記エンジンオイルの役割を助けます。
下記のような効果が期待できます。
潤滑 …二硫化モリブデンは低摩擦、対極圧性を有する為、金属間の潤滑を助けます。
密閉 …シリンダー、ピストン表面に、二硫化モリブデン被膜を形成し、密閉性を向上します。
洗浄 …金属表面に二硫化モリブデン被膜を形成することで、金属表面に付着しようとする不純物の付着を低減します。
冷却 …二硫化モリブデンの低摩擦特性により、摩擦熱の発生を低減します。

防錆、衝撃吸収については、エンジンオイル添加剤EXシリーズの使用により、直接効果が期待できる項目ではありませんが、その他エンジンオイルの役割を助けることで間接的に防錆、衝撃吸収を助けることが出来るといえます。

ディーゼルエンジンの環境問題対策として開発された技術

今日、自動車業界では環境問題対策として、次々と新しい技術が開発され、そして採用されています。これらの技術とエンジンオイル添加剤EXシリーズを組み合わせることで、さらに環境問題対策へとつながります。

コモンレール式燃料噴射システム
コモンレールとは、高圧化した燃料(最大1,800気圧)を蓄え、各インジェクターへ均一に供給するシステムです。電子制御で燃料の噴射圧力、噴射時期、噴射期間(噴射量)をきめ細かくコントロールすることで、理想的な燃焼を実現します。
噴霧を微粒化して完全燃焼させPM(黒煙など)を大幅に低減するとともに、高出力化を可能にすることが出来ます。また、燃料を高精度で複数回噴射することにより最適な燃焼を行い、NOxの発生を抑え、燃焼音を大幅に低減します。
排気ガス浄化システム
排気ガスには、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)、PM(粒状汚染化学物質)が含まれます。これらの物質は、大気汚染防止法に基づく自動車排出ガス規制により管理されています。
酸化触媒 酸化触媒とは、「白金」「パラジウム」などの貴金属を触媒として、排出ガス中の酸素を使いPMに含まれる炭化水素(HC)を主とした未燃焼物質(SOF)を酸化し、水と二酸化炭素に変える技術です。
DPF装置
(連続再生式DPF)
連続再生式DPFは、PMフィルター捕集と溜まったPMの強制的処理・再生を繰り返すことで連続的にPMを処理する技術です。
NOx還元触媒 尿素SCR(Urea-Selective Catalytic Reduction) 尿素SCRは、大型発電所などで使用されるアンモニア脱硝装置と同じ原理でNOxの発生を抑えます。ただし、アンモニアを直接使用するのではなく、尿素水を排気ガスに吹きかけてアンモニアを生成し、アンモニアのNOxを反応させることで水と窒素に無害化します。

エンジンオイル添加剤EXシリーズ Q&A

A. いいえ、詰まることはありません。
エンジンオイル添加剤EXシリーズは、平均粒径0.09μm、最大粒径が1.26μm以下の超微粒子の二硫化モリブデンを配合しています。
エンジンオイルエレメントのフィルターは、3~10μmの粒子を濾し取ることが出来ますが、それ以下の粒径の粒子は、フィルターに濾し取られることなくそのまま通過します。
したがって、エンジンオイル添加剤EXシリーズに添加される二硫化モリブデンがエンジンオイルエレメントのフィルターを詰まらせることはありません。
[MEMO:フィルターが収集できる粒子の粒径]
自動車エンジンオイルエレメントのフィルターは、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジなどの不純物を濾し取るために利用されます。特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼしてエンジン損傷の原因になる為、その除去は重要となります。しかし、1μm以下の超微粒子まで濾し取れるようなオイルフィルターを利用すると逆に油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす原因となる場合があります。したがって、自動車エンジンオイルエレメントでは、一般的に1μmの粒子を収集できるフィルターは使用していません。
A. 利用できます。
DPF装着車では、エンジンオイルの灰分によるDPF装置の集塵機能の低下が問題になっています。DPF装置に影響を及ぼすエンジンオイルの灰分の主成分は、主にMg(マグネシウム)/Ca(カルシウム)化合物であり、Zn(亜鉛)、P(リン)、Mo(モリブデン)化合物の影響は少ないと報告されています。
*JCAP技術報告 連続再生式DPFに及ぼすオイルアッシュの影響調査より
先に述べたように、エンジンオイル添加剤EXシリーズに含まれる二硫化モリブデンの摩擦低減効果により金属摩耗粉の低減、摩擦抵抗低減効果によりエンジン内での不完全燃焼の低減、すなわち、大気汚染物質(PM:Particulate Matter)の低減に繋がります。
[MEMO:DPF装置とエンジンオイル]
DPF装置とは、今まで排気ガスの大気汚染物質として排出されていたPMをフィルターで取り除く装置です。今日、DPF装置は、セルフクリーニング機能が付いたものが主流となっています。セルフクリーニング機能とは、フィルターで捕集したPMを熱によりフィルター内のカーボンを気化させクリーニングする機能です。
しかし、従来のエンジンオイルを使用すると、オイル中に含まれるCa(カルシウム)系/Mg(マグネシウム)系の化合物が燃焼後に「灰分」となり、DPF装置の性能を低下させ、燃費や出力の低下に繋がる可能性があります。以上の不具合の発生を低減するため、Ca/Mg系の化合物の配合量を低減したエンジンオイルとして、DPF装着車専用のエンジンオイル『DH-2:トラック・バス用』『DL-1:乗用車クラス用』が2005年4月11日付けで規格化されています。
A. 利用できます。
エンジンオイル添加剤EXシリーズは、高精製鉱油に二硫化モリブデンを分散させた製品で、リン系、硫黄系、亜鉛系など反応型の化学物質を含有していないため、特に『DH-2』『DL-1』規格のエンジンオイルにおいても、問題なく使用できます。
A. はい、エンジンオイル消費の原因によっては低減することが出来ます。
エンジン作動時にエンジンオイルが、消費する原因はさまざま考えられますが、その中でも、オイル下がりオイル上がりが一般的に良く知られていますので次にご紹介します。
エンジンオイル消費量が増加する原因
(1)オイル下がり
バルブで使用されるオイルシールが、何らかの影響により劣化、硬化、膨潤し、オイル漏れが発生し燃焼室内にオイルが分散します(右図参照)。燃焼室内に分散したエンジンオイルが燃料とともに燃焼します。その結果、エンジンオイルの消費量が増加する場合があります。
(2)オイル上がり
ピストンリングの不良により、シリンダー側面のエンジンオイルをピストンリングで十分に掻き落とすことが出来ず、燃焼室内にオイルが分散します(右図参照)。燃焼室内に分散したエンジンオイルが燃料とともに燃焼します。その結果、エンジンオイルの消費量が増加する場合があります。
オイル上がり、オイル下がりのひとつの判断方法として、低回転域でも白煙が出る場合は、オイル下がり、高回転域で、白煙が出る場合はオイル上がりではないかと推測できます。最終的判断は、整備士により、エンジンを分解し各部品の状態を確認する必要があります。
エンジンオイル添加剤EXシリーズによるオイル消費量の低減
エンジンオイル添加剤EXシリーズを添加すると、金属摺動部のシール性を向上します。したがって、ピストンリングとシリンダーのシール性の低下が原因でオイル消費量が増加するオイル上がりは、低減することが出来ます。しかしながら、オイルシールの劣化が原因でオイルの消費量が増加するオイル下がりは低減することが出来ません。(オイル下がりの症状がある場合はオイルシールを交換する必要があります。)
また、ピストンリングとピストンシリンダーの金属摩耗が、二硫化モリブデンシール性向上の許容範囲を超えると、オイル上がりによるエンジンオイル消費を低減出来なくなります。
エアクリーナーに異常があった場合、製品使用により、オイル消費量が増加する場合があります。
二硫化モリブデンの皮膜がピストンシリンダーとピストンリング表面に形成されることにより、ピストンシリンダーとピストンリング間のシール性が向上します。したがって、エアクリーナーの性能が低下していた場合、吸気工程時に十分なエアーを取り込むことが出来なくなり、燃焼室内のエアーが不足します。その結果、シリンダー内部の吸引力が高くなり、オイルシールから、バルブとバルブガイド間より、エンジンオイルがシリンダー内部に吸引され、エンジンオイル消費量が増加することがあります。以上のような症状が現れる場合には、エアクリーナーを確認する必要があります。
A. いいえ、一度劣化したエンジンオイルは、回復することはありません。
エンジンオイルは、高温、高荷重、高速摺動と常に苛酷な環境にさらされています。
このように過酷な環境下にあるオイルは、カーボンスラッジ発生、金属摩耗粉発生、酸化劣化などにより、どんどんと本来の性能が失われていきます。
エンジンオイル添加剤EXシリーズは、カーボンスラッジ/金属摩耗粉を消し去る、酸化されたオイルを還元するなどの特長をもった製品ではありませんので、劣化したオイルを回復することは出来ません。
また、劣化したエンジンオイルにエンジンオイル添加剤EXシリーズを添加しても、十分な性能が発揮されない場合がありますので、エンジンオイル交換後すぐ製品を添加することをお奨めします。
エンジンオイル添加剤EXシリーズを添加することで、金属間の摺動による金属摩耗低減、摩擦抵抗の低減、耐極圧性の向上の性能をエンジンオイルに付加することが出来ます。
A. オイル交換毎にエンジンオイル添加剤EXシリーズをご使用いただくことをお奨めいたします。
エンジンオイル添加剤EXシリーズをエンジンオイルに添加すると、エンジン内部のシリンダー部や、ピストン部の表面、その他金属摺動部各部表面に二硫化モリブデン皮膜が形成されます。
二硫化モリブデン皮膜は、特性としてへき開により潤滑します。したがってオイル中に二硫化モリブデンが存在しないと、金属間で摺動されることで徐々に二硫化モリブデン皮膜がへき開し、最終的に二硫化モリブデン皮膜がなくなってしまいます。
ゆえに、十分にエンジンオイル添加剤EXシリーズの効果を発揮させるためには、エンジンオイル中に二硫化モリブデンを分散させ、金属摺動部に二硫化モリブデンが常に供給される状態とする必要があります。
また、繰り返し製品を使用することで、金属摺動部により強固な二硫化モリブデン皮膜が形成され、エンジン内部の劣化を低減することが出来ます。
以上より、オイル交換毎にエンジンオイル添加剤EXシリーズをご使用いただくことで、より一層その効果を実感していただける製品となっています。
A. 二硫化モリブデン皮膜が金属摺動部の金属間に形成されている限り、半永久的に効果を発揮します。
二硫化モリブデンは、金属間に皮膜が形成されている限り、半永久的に効果を発揮します。しかしながら、エンジンオイルはエンジン内の燃焼時に発生する熱により、酸化劣化されます。酸化劣化したエンジンオイルはやはり交換が必要となります。
[MEMO:エンジンオイル劣化の原因]
エンジンオイルは、常に過酷な環境にさらされ徐々に劣化していくため、一定距離、一定時期車両走行すると交換が必要となります。
エンジンオイルの劣化は、様々な原因により促進されます。

エンジンオイル劣化の原因
1.エンジン内の燃焼時に発生する熱による酸化劣化
2.エンジンのピストンとシリンダー、カム、その他金属摺動部で発生する摩擦熱による酸化劣化
3.金属間摩擦時の摩耗により発生する金属粉
4.燃焼時不完全燃焼した際に発生するカーボンスラッジ
5.その他要素によるエンジンオイル劣化

エンジンオイル添加剤EXシリーズでは、エンジン内の燃焼時に発生する熱による酸化劣化の低減は出来ません。しかしながら、エンジンオイル劣化の原因で挙げた2~5の原因については、エンジンオイル添加剤EXシリーズをご使用いただくことで低減することができます。したがって、エンジンオイルの寿命を延ばすことが可能となります。
A. 使用可能です。
コモンレールシステムとは、燃料を1,800気圧に加圧し燃焼室内に噴霧させることにより、燃料を微粒化して完全燃焼させ、PM(黒煙など)を大幅に低減させるとともに高出力化を可能とした装置です。 コモンレールシステムは、燃料に高温高圧が加わり、含有化学物質がカーボンスラッジとなり燃料噴射ポンプの目詰まりが発生するなどの不具合が報告されています。(バイオディーゼル燃料など)しかしながら、エンジンオイル自体に配合される化学物質(酸化防止剤、洗浄剤、摩耗防止剤等)により不具合が発生した例の報告は確認しておりません。 全てのエンジンオイル添加剤製品ついてコモンレールシステムへの影響は皆無であるとはいえませんが、当社製エンジンオイル添加剤EXシリーズは、高精製油に二硫化モリブデンを配合した製品であるので、当製品に配合される成分が、カーボンスラッジとなりコモンレールシステムへ性能を低下させる甚大な影響をあたえることはありません。
[MEMO]
コモンレールシステムと各種燃費改善添加剤 先に述べたとおり、コモンレールシステムは、燃料を1,800気圧に加圧し燃焼室内に噴霧させることにより、燃料を微粒化して完全燃焼させ、PM(黒煙など)を大幅に低減させるとともに高出力化を可能とした装置です。したがって、燃料の種類・品質によっては、不具合が発生する場合があります。また、燃料へ添加するタイプの製品の中には、コモンレールシステムで加えられる高圧高温により、カーボンスラッジが発生するものもあるため、メーカーへ確認する必要があります。
A. 使用できます。
エンジンオイル添加剤EXシリーズに使用されるベースオイルは鉱物油系ですが、高精製されたオイルを用いているため添加することにより大きなデメリットを与えるものではありません。 また、エンジンオイル添加剤EXシリーズは反応型の化学物質添加剤などを含まないため、殆どのエンジンオイルで相性が良好です。
A. 他社メーカー様の添加剤を使用している場合、エンジンオイルを交換した後エンジンオイル添加剤EXをご使用下さい。
弊社エンジンオイル添加剤EXシリーズは、反応型の化学物質を含んでいないので、おそらくは問題ないと考えられますが、現在市場で販売されているエンジンオイル添加剤は、多種多様あり、すべての製品について弊社にて断言することはできません。 従って、現時点で他社メーカー様のエンジンオイル添加剤をご使用の場合、エンジンオイルを交換した後、弊社エンジンオイル添加剤EXシリーズをご使用下さい。
A. タペット音発生の防止になります。
ラッシュアジャスターとは、エンジンの油圧を利用して自動的にタペット調整を行うパーツで、バルブクリアランスを自動的に調整し、ロッカーアームとの各部品隙間を自動的になくすことができます。ラッシュアジャスターが不良となると、バルブとロッカーアームのクリアランスが保つことできず、エンジン音がカチャカチャ(タペット音)となり、燃費も悪化します。
エンジンオイル添加剤EXシリーズを使用することでラッシュアジャスター各部の摩耗劣化低減、エンジンオイルのカーボンスラッジ発生の低減することが可能であるため、ラッシュアジャスターの部品劣化の低減となり、タペット音発生の防止に繋がります。また、統制品に配合される二硫化モリブデンは、超微粒子であるため油路を塞ぐなどの不具合の発生はなく、安心して使用することが出来ます。
しかしながら、当製品はタペット音を消すための製品ではないため、すでにタペット音が発生している場合には、以下の対策を行う必要があります。

[ラッシュアジャスター不良の原因と対策]
1.ラッシュアジャスター内部にエアが入る(エンジンオイルの交換時など)ことによる作動不良
 → [対策] ラッシュアジャスター部品のエア抜き作業
2.エンジンオイルのスラッジもしくは異物混入により油路が塞がれてしまうことによる作動不良
 → [対策] エンジンオイルの交換
3.ラッシュアジャスター部オイルシール不良
 → [対策] 部品の交換
4.ラッシュアジャスター各部品の摩耗による作動不良
 → [対策] 部品の交換
A. エンジンオイル添加剤EXシリーズを使用することにより、何%燃費が改善するかは、はっきりとした数字で申し上げることは出来ません。
ご存知の通り走行状況、アクセルブレーキの使用状態、速度、気温、エンジンの状態、燃料の質、その他あらゆる条件で燃費は変化します。また、公正取引委員会より指導を受けるため、燃費改善率の数値を表記することはできなくなっています。
しかしながら、その性能については、弊社にてデータ収集を行っており、自身を持ってお勧めさせていただいております。特に、製品を継続的にご利用いただくことで、エンジン各部品の劣化低減、燃費改善に繋げる事ができます。
A. エンジンオイル添加剤EXシリーズを添加すると、沈殿物が発生する場合があります。
弊社エンジンオイル添加剤EXシリーズは、超微粒子二硫化モリブデンを特殊コロイド技術により分散させていますので、オイルパンに二硫化モリブデン粒子が沈殿しにくい製品であるといえます。しかしながら、長期に車輌を動かさず、エンジンを始動しなかった場合、オイルパンに少量の二硫化モリブデン粒子の沈殿物が確認されることがあります。ただしエンジンを始動すれば、再度エンジンオイルが撹拌され、二硫化モリブデン粒子がオイル内に十分分散するので特に問題はありません。
二硫化モリブデンとは別に、エンジン燃焼時に発生するカーボンスラッジがオイルパン底に沈殿する場合があります。オイルパン底の沈殿物がカーボンスラッジである場合、エンジンオイル交換が必要となる場合があります。
A. エンジンオイル添加剤EXシリーズ添加量目安は、以下のとおりです。
エンジンオイル3~4L:EX-Ⅰ 1本
エンジンオイル4~6L:EX-Ⅱ 1本
エンジンオイル25~35L:EX-V 1本
A1. 近年発表される新車では、エンジン内部ピストン/シリンダー表面に、二硫化モリブデンコートが採用されているため
今日、自動車業界では環境問題対策としてより低燃費の新規エンジンが開発されています。それに伴い自動車メーカー各社では二硫化モリブデンに着目し、近年に発表される多くの新車エンジン内部(ピストン、ピストンリング、シリンダー各部)に表面処理加工として二硫化モリブデンが採用されています。しかしながら、二硫化モリブデン皮膜はへき開により潤渇するため長期に摺動することで徐々に劣化してしまいます。
当製品エンジンオイル添加剤EXシリーズをご使用いただくことで、エンジン表面に施された二硫化モリブデンをさらに強固なものとし、エンジンの状態を長期間最良の状態に保つことが出来ます。

A2. 長期に渡り、最良の状態で走行していただくため
エンジンオイル添加剤EXシリーズは、エンジンオイルに添加していただくだけで燃費改善、劣化低減を期待できる製品ですが、短期に効果が著しく現れる製品ではありません。
長期間継続的にご使用いただくことにより、結果、燃費の改善、エンジン各部の金属摩耗の低減、エンジン音の静寂化がより明確に実感いただける製品であると考えております。
ですので、特にエンジンオイル添加剤EXシリーズは、運送業で使用される大型トラック、タクシーで使用される車両などに採用され、エンジンオイル添加剤として同様の製品が現れては消える中、創業当時より長くご愛顧いただいている製品のひとつです。

A3. エンジンオイル添加剤EXシリーズは、材質にやさしい、化学物質にやさしい、環境にやさしい、三拍子揃ったバランスのいい製品です。
エンジンオイル添加剤は、市場に多種多様な製品があります。
その中には、極圧性、摩耗防止性を高める為、リン系、硫黄系などの化学反応型の化学物質が配合されたものもあります。化学反応型の化学物質は極圧性、摩耗防止性に非常に優れた特性を有しますが、必要以上に添加量を増やすと金属表面と反応し金属を侵し、クリアランスが保てなくなるなどの副作用もあります。
また、ZDTP(ジアルキルチオリン酸亜鉛)が配合されている添加剤は、エンジンオイルメーカーでZDTPからZP(ジアルキルリン酸亜鉛)への切替を検討していることを考えるとエンジンオイルの動向から逆行した商品であるといえます。
エンジンオイル添加剤EXシリーズは、高精製油に二硫化モリブデンを配合した製品ですので、金属表面を侵すことなく、また化学的に安定した製品ですので、安心して使用することが出来ます。 そして、製品をご利用いただくことで、エンジン内部各摺動部の金属摩耗・摩擦抵抗を低減し、燃費の改善・エンジン各部の劣化低減により、長寿命化が期待できる製品となっています。

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